移籍の噂・・・ ~ディフェンダー/ゴールキーパー編~
チャンピオンズリーグ優勝で幕を閉じた今季。来季に向けてリヴァプールにもそろそろ補強の噂がちらほら舞ってきています。その中の気になるモノについて個人的な見解を述べるコーナー!
■マタイス・デリフト
もはや説明不要のセンターバック。オランダ・エールディビジのアヤックスでプレー。まだ19歳にして、クラブでは既に主将を任され、オランダ代表ではフィルジル・ファンダイクとコンビを組んでレギュラーに定着した恐ろしきプレーヤーです。ビルドアップの技術、戦術理解度の高さはさることながら、その長身と空中戦の強さは守備面ならず攻撃面でも躍動。今シーズンのチャンピオンズリーグ・準々決勝セカンドレグでは、クリロナばりのヘディングで逆転弾を決め、優勝候補とも言われていたユベントスを沈めましたね。まだまだ成長過程であることは間違いないし、僕個人としては、10年後、サッカー史上最も優れたセンターバックになるのではないかと踏んでおります…。
ほんで、リヴァプールに来るのかどうか…。いかんせん競合相手が多すぎます。バルセロナは獲得を明言していたようですし、コテンパンにやられた側のユベントス、マネーパワーで誘惑するPSG、さらに最近ではシティまで狙ってるとか(怖いっ!)。そして何しろ、リヴァプール側の優先度が高くない。ファンダイクを筆頭に、前半戦に躍動したゴメス、後半戦で躍動したマティプ。世界最高ことロブレン。もういらなくない?なんて気もします。ファンダイクは「今に分かる」なんて言っていましたが果たして。
■マット・ターゲット
同じプレミアリーグ・サウサンプトンに所属する左サイドバック・イングランド人。まだ23歳で今季はリーグ16試合に出場。正直、リヴァプールが彼を欲しがっているっていう報道が出るまでよく知らなかったのですゴメンナサイ。とりあえず調べたところによると、8歳でセインツの下部組織に入団して、年代別の代表には選出され続けていた逸材のようです。全く知識がなくお恥ずかしい…。ターゲットさん、ごめんね!!
なぜ、彼の話が持ち上がったか。唯一無二のムードメーカー・モレノの退団によるバックアッパー不足、だけではないのです。なんと我らが誇るロバートソンが代表戦で負傷。来季の開幕戦に間に合わないなんて話になってしまいました。ユースの逸材で左バックのアダム・ルイスがトップに昇格という話も出ていますが、それだけでは心もとない。なので獲得の価値は大いにアリ。もしかすると、ロバートソンがモレノの負傷中に台頭したように、彼もブレイクするかもしれません。ただ何しろまたセインツ…。
■ベン・チルウェル
プレミアリーグ・レスターに所属する22歳の左サイドバック。昨年8月にイングランド代表デビューを飾った若武者で、今季は36試合4アシストとなかなか。リヴァプール、というかクロップが以前に獲得を熱望していたなんて話も。リヴァプール戦では結構いいスキルを見せていました。
個人的には、ターゲットよりコッチを獲って頂きたい。なにせ代表クラス。ターゲットが将来の代表候補だと言われていても、こちらのほうが実績があります。目に見えて出場試合数も多い。ロバートソンの復帰後、ハイレベルな定位置争いなんていうのも面白そうですしね。
■アレックス・マッカーシー
プレミアリーグ・サウサンプトンに所属する29歳のゴールキーパー。今季はリーグ戦25試合に出場。後半戦は若きアンガス・ガンにポジションを取られてしまいましたが、イングランドU-21代表歴もある実力者。疑うまでもないでしょう。
彼を含めて、結構他のゴールキーパーの噂が出てきていますが、それはミニョレとのお別れも近いということ。アリソンの加入ですっかりセカンドキーパーになってしまったミニョレは、守護神としての活躍が望めるところに移籍するとの見方も出ています。そして同時に、カリウスの居場所も危うい。ベシクタシュで頑張ると宣言していますが、そこから先はどうなってしまうのか。というより逆に、マッカーシーがリヴァプールのセカンドキーパーの座を快く受け入れるのか、そこも疑問です。ただセインツにいてもガンの躍進が続けば試合に出れない。彼としては悩みどころ。ただしかし、またしてもセインツ…。
■カイドゥ・クリバリ
え!?来るの!?
世界最高ことデヤン・ロブレン大王の後釜としてリストアップ・・・?
しかもシティと争奪戦らしいっす。信じられない…。
さすがにただの噂でしょう。気に留めないことにしておきます。
ふぅ。長くなってしまいましたね。果たしてファンダイクと並び立つセンターバックは来るのか、ロバートソンのカバーは誰になるのか(そもそも来るのか??)。気になるところです。
あ、ミッドフィルダー編はやりませんよ。メンツは揃ってるし(笑)。
そして・・・。この記事を書いている段階で知りました。フェルナンド・トーレスの現役引退が発表されましたね。
まさにアイドル。ジェラードと組んでプレミア制覇に近づいた08-09シーズンを含め、エースとして、卓越した足技と出だしの速さ。誰にも真似できないシュート技術など、キリがありません。個人的にはそのシーズンのCL決勝トーナメント1回戦・レアルマドリ―とのホームゲームで見せた反転からのシュート(惜しくもカシージャスがセーブしたため得点には至らず!)などが印象的です。日本にも来てくれてサッカー界は大いに盛り上がりました。本当にありがとう。お疲れさまでした。
長々とではありましたが、お読みいただきありがとうございました!!
(試合出場などのデータは2019年7月19日発行「WORLD SOCCER DIGEST 2018-2019 EUROPE SOCCER TODAY」より)