ある野郎の私的フットボール見解記

とある野郎が、僭越ながら主にリヴァプールについて語っちゃうブログ。字数多め。

アイツの噂

どうやら、あの元エースが帰ってくるかもしれないらしいです。

 

 

そう、彼はフィリペ・コウチーニョ

 

    インテルで欧州デビューを果たし、2013年1月にリバプールへ加入。翌13-14シーズンには、ジェラード、ヘンダーソンスターリングと共に中盤を形成。スアレス退団以後は正真正銘のエースとして攻撃を牽引しました。左斜めからのミドルシュートはもはや説明不要で、細かなタッチを駆使するドリブルや、フリーキックでも大きな存在でした。ファンタスティックなプレイでリバプールを支えたプレーは数知れず。

 

    17-18シーズン、謎の背中痛を訴えるなどちょっと揉めながら、18年1月にバルセロナへ移籍。夢も叶い、いよいよ真のワールドクラスへ……。と、上手くは行かなかったようです。加入後半年こそ良かったようですが、期待された18-19シーズンは鳴かず飛ばず……。

    個人的には、リバプールで彼は実質王様であり、バルセロナではそうではなかった。いわゆる"脇役"に求められるダイナミズム、賢い動き方が彼には不向きだったかな、と。バルセロナの試合をくまなく見ているというわけではないので、どうにもコメントしがたいですが。その点について、バルセロナからコウチーニョはどういう選手だったのか、バルセロナの戦術考察について書かれているHikota殿の記事を見ると分かってきます。

www.footballhikota.com

 

    そもそも求められているものが違ったということでしょう。先ほども言いましたが、バルセロナでのコウチーニョは王様ではなく、あくまでメッシを引き立てて自らも生きるある種マルチさが求められる役割で、それが彼にとっては厳しいのでしょう。確かにバルセロナファンが首をかしげる気持ちもわかります。

 

 しかし、仮にいまリバプールに帰ってくるということになっても、再び王様にはなれないでしょう。ファビーニョを軸にした中盤の布陣はもはや盤石。チェンバレンやケイタ、ララーナといった、今季奮起して活躍の見込まれる選手も数多くいます。中盤にクリエイターが必要と言っても、未だ即戦力級の補強の噂が現実味を帯びていないあたり、もしかしたらクロップは現有戦力で戦い続けるかもしれません

 唯一、左ウイング、マネのバックアッパーなら機能しそうな気がします。それでも、クロップが求めるプレッシングの役割を彼が担えるのか、少し気になります。一糸乱れぬ連携がカギの守備で、彼のプレスが遅れて攻め込まれる、そんな画面は容易に想像できます。

 

 それでも、帰ってくるというならば、帰ってきてもらいましょう。攻撃に関して、戦術の幅が増えることは間違いありません。引かれた時のミドルや局面打開力は未だワールドクラスにある、そう信じています。何より、フィルミノのゴールパフォーマンスを理解でき共演できる唯一のヤツだろうから・・・。

 でもバルサでなんとか頑張ってほしいなあ・・・。本人次第!